白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「……」

 食べ終えると次の料理の皿が運ばれて来る。


 「まあ~こんな料理は暫く…食べれない…お前と咲弥が俺の料理を作るんだから…」


 「……私が色々と教えて行くので…あまり深く考えないで下さい」

 「はい…」

 咲弥さんはお腹すいていないのかな!?


 生唾物の極上のフランス料理だよ??


 「……」

 私は横目で咲弥さんを見る。

 「どうしました?」

 「別に…」

 「メイドと執事の恋はいいのか?」


 私にあまりにも優しい咲弥さんにあらぬ言葉を掛ける如月君。


 「……私は年上が好みです…10代は対象外です」


 「……初めて聞いた…」


 如月君は口角を上げて、笑う。

 私は口直しのシャーベットを一口食べる。


 メインの肉料理までにお腹いっぱいになりそうな気配。
 



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