白黒プリンスと囚われのメイドさま
箱船に住む住人は4人となった。
依然とオンナは私一人…。
神さんは後ろで長い髪をゴムで束ね、咲弥さんと同じ執事服に着替える。
「ああ~もう~苦しいな…このカッコ」
執事服が気に入らない様子。
神さんは嫌そうに首もとのネクタイを緩める。
それを見て咲弥さんが咳払い。
「執事たる者…身だしなみはキチンとして下さい…神」
「俺だって…スキで執事補佐なんてしたくねえぞ~」
神さんは咲弥さんに訴えかける。
「……」
蓮さまの呼び鈴が鳴った。
「初仕事だ!!神」
咲弥さんは本音を吐き捨てる神さんに命令。
「お前も来い!」
神さんが私の腕を掴む。