白黒プリンスと囚われのメイドさま

 夏休みも中盤。


 私は神さんの運転で母の入院する病院へ直行。

 母は病院の特別室に入院。

 旦那さまの計らいで最先端の癌治療を受けていた。


 ここんとこ、調子もいいらしい。


 「メイドの仕事は大変なんじゃあないの?」

 「大丈夫だよ~。皆優しいから」

 約1名…を除いては…(笑)


 
 「隣の方は?」

 「俺は執事補佐の如月神です…」


 私の母に神さんは愛想よく…自己紹介。

 「娘がいつもお世話になってます」


 「俺がいつも…お世話になってます~ははっ」


 私たち3人で笑い合う。
< 85 / 263 >

この作品をシェア

pagetop