白黒プリンスと囚われのメイドさま
Act7 ジェラシー レイン ~蓮side~
俺はイライラしていた。
神と美紗緒の外出…。
いつも…俺は美紗緒をお前呼ばわりするが…心の中では名前を呼んでいた。
「どうしました?憂かない顔をして…蓮さま…考え事ですか?」
こいつは俺の執事 咲弥。
「何で??咲弥お前が…あいつと行かなかった?どうして、神に行かせた?」
「……私も色々とすることがあったもので…」
「……神は…俺と一緒でオンナには節操がない!!変なことされたらどうするんだ?」
「…まさか~蓮さまではあるまいし…」
咲弥…!!?
俺の方が…神よりも節操がないと言いたいのか??
冗談じゃない!!
「お二人が…そんなに気になりますか?」
「……」
咲弥の鋭い視線が俺の頬に突き刺さる。
「なぜですか?」