夜空に咲く僕たちの願い
どんな身分の差だよ。
ダメだ、解決しない問題が目の前にある。
どうしたらいいんだよ。
「…あのさ、アイスなんて何でもいいじゃん?こうしたら?瑠花がいちごアイス、俊介がチョコアイス。それで瑠花がもし食べれなかったら俊介のアイスと交換。そうでもしないと終わりが見えないよ。」
冷静にこう言う渓斗に拍手を贈りたくなった。
そうか、その答えがあったか。俺は納得をし、チョコアイスを手に取った。
瑠花はいちごアイス。
渓斗は抹茶モナカ。
レジに向かい瑠花がお金を払った。
茜色に染まる太陽がもうすぐで沈む頃。
俺たちは並んで仲良くアイスを食べた。
やはり瑠花は味が気に入らなかったのか俺のチョコアイスと交換。
やっぱり新商品は美味しいとアイスを食べながら思った。
「じゃあ夜の10時にマンションの下に集合な?」
渓斗が最終確認をする。
「お菓子持ってかなきゃね!」
瑠花は笑顔でこう言った。
「ピクニックじゃないんだから!」
「あ、あと!願い事を忘れないこと!!」
星に願い事をするのが今日の目的。
俺の願いはもう決まっているよ。
“ずっと瑠花の隣にいられますように”