夜空に咲く僕たちの願い


「ま…満里奈…さっきの話し冗談だよな?」




満里奈に確認を求めると、俺と20センチほど身長差のある満里奈は俺を見上げて満面の笑顔を見せた。




「冗談だよ?これで瑠花ちゃんちょっとは焦ってくれたかな?」




「…へ?冗談?」




「うん、冗談だよ。俊ちゃんがモタモタしてるから痺れ切れて意地悪しちゃった。きっとこれで瑠花ちゃんも素直になってくれるはず。あとは俊ちゃんが告白するだけね」




目の前では勝手に解説をし、勝手に解決をする満里奈。
それについていけていないのは少しお馬鹿な俺だった。

口をぽかんと開けて満里奈を見る。


満里奈は顎に手を当てて「うんうん」と頷いていた。




「あたしの演技、上手かったと思わない?練習して良かった」



そう言ってくるりと後ろを向く。


いやいや…もっと解りやすく説明してくださいよ。




「あ!俊ちゃん!早く誤解といてね」




何を言っているのですか、満里奈さん。


これはあなたが起こした問題でしょう?




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