夜空に咲く僕たちの願い



「でも俺を気持ち悪いって思うだろ?お前を…。」




「思わねぇよ。それって嬉しいことじゃん。渓斗は俺を大切にしてくれてるんだろ?俺もお前を大切にしたいって思ってる。渓斗が望んでる形には応えられないけど俺は……」




きらりと輝く星空は、あまりにも綺麗で。
透き通っていて、眩しくて。
あの時渓斗が誘ってくれなかったら俺は星空なんて今頃興味なかった。
俺に教えてくれて感謝している。
これは本当だから。



響き渡る言葉に、渓斗はこちらを見て泣きじゃくった。




「……渓斗の傍にずっといる」



こんなにも声を上げて泣く渓斗を見たのは初めてだった。
だけど動揺なんかはしなかった。
泣くことで渓斗の心が洗われるのなら、泣き止むまで傍にいてやろうと思ったからだ。



俺は渓斗の頭にぽんっと手を当てる。





「お前は俺の親友だろ?これから先も変わらないよ」




そして渓斗は泣きながら俺に今までの苦しみ、辛さを話してくれた。





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