夜空に咲く僕たちの願い
エピローグ―…*
まだ物語は終わってはいなかった。
高校を卒業式してから4年後の春。
俺は22歳になっていた。
最近またあのペンションを訪れて今度は春の星座を白石さんが教えてくれた。
その時また見てしまったんだ。
流れ星を―…
―…流れ星って誰かの願いが叶う頃に流れるんだって。
あの流れ星は間違いなく俺願いだっただろう。
そして一通の手紙が俺宛に届いた。
それはシンプルな招待状だった。
裏を見ると“森山瑠花”と書いてあった。
「…瑠花?」
瑠花から何だろうと中身を見るとそこにはこう記されていた。
《結婚することになりました。》
それを見た瞬間、声を出して喜んだのを覚えている。
俺の願いがようやく叶おうとしていた…