夜空に咲く僕たちの願い
唇を噛み締めて、眉間に皺を寄せて仁王立ちしている彼女。
彼女の名前は森山瑠花(もりやま るか)
俺たちと同じ小学6年生だ。
すらりとした背丈に、ふわふわな髪の毛。
スカートから伸びた長い脚はモデル並に綺麗だ。
瑠花を好きな男子も多い。
みんな日々瑠花に気に入ってもらうためにバトルしている。
「いつもの場所でずーっと待ってたのにちっとも来ないから、俊のクラスの子に聞いたの。そしたら急いで図書館に行ったって教えてくれた」
あれ?
クラスの男友達にもし瑠花が来たら「もう帰った」と嘘をつくように伝えたんだけど…
あぁ、そういえばそいつも瑠花が好きだったよな。
瑠花に言われたら嘘つけなくなる、か。
はぁ…と溜め息をし、「ごめん」と謝った。
そのあとに渓斗も謝っていた。
「別にいいけど!二人で何やってるの?瑠花には言えないことなの?」
瑠花はこちらに向かってきてランドセルを俺の隣に勢いよく置いた。
まだ怒りが鎮まらないようですね。
ランドセルに付けられているウサギの人形と目が合った。
俺が去年瑠花の誕生日にあげたものだ。
それすら怒ったように見える。