夜空に咲く僕たちの願い
人を好きになることはとても勇気のいること。
だけどこんなにも苦しいのはどうしてだろう。
夢を見た。
それは悲しい夢だった。
目の前には無表情の瑠花がいた。
「瑠花…どうかしたの?」
瑠花は俺にこう言った。
「私ね、俊介と一緒にいられないの」
「どうして?」
「俊介が自分の気持ちに嘘をついているから」
その次の瞬間、何かの衝撃に当たった。
体は痛くなかったが心が痛んでいた。
その場にしゃがみこみ胸に手を当てる。
そして瑠花は俺を置き去りにし、走っていった。
「待って…待ってよ!!瑠花…」
お願いだよ、置いていかないで。
素直になるから。
もう嘘をつからないから。
俺は瑠花が…
見上げるとそこには瑠花の姿すらなかった。
いなくなる前に気持ちを伝えろ、という神様のお告げなのか。
目を開けると呼吸が乱れた俺がベッドに横になっていた。