夜空に咲く僕たちの願い


このローファーは…あの人の物と似ていた。
そう、瑠花のだ。
でもまさか俺の前に立っている人が瑠花なはずないし…。
考えていると声が聞こえた。
この声は…




「俊介…あのね…」



瑠花だった。
俺は慌てて顔を上げて確認をする。
間違っていなかった。
目の前にいたのは瑠花だった。
なぜいるの?
何しに来たの?




「なに?てゆかよく起きれたね」



こう皮肉っぽさを交えて言うと瑠花はある袋を差し出した。




「俊介にあげる。仲直りしたくて…」




「へ?仲直り?」




珍しい言葉を瑠花から聞いた。まさか瑠花から言ってくるなんて。
今までは喧嘩をして仲直りをしようときっかけを作るのはいつも俺だったから。


珍しいというか正直驚いている。
受け取った袋の中身を確認するとそこには新商品のお菓子がたくさん入っていた。
すでに食べたことのあるお菓子もあれば、狙っていたお菓子もある。




「…瑠花?」




「このままは…嫌だから」




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