白龍
皆は「舞さんずっと残っててください!」なんて泣きながら言ってたけど、




総長として、皆に最後までカッコ悪い所なんて見せちゃいけないと思い、私は最後まで泣かなかった。




私はあの時、この別れが乗り切れたならどんな別れも乗り切れるとか思ってたけど、




結局無理だった。どんな別れでもやっぱ辛いなあ・・・・




そんな事を考えてると、




「舞ちゃんどうかした?」




とタクが心配そうな顔で私に聞いてきた。




顔に出てたのかなあ?と私は少し焦りながら『な、何もないよ。』と返した。




「そう?なら良かった。」




そう言ってタクはイジケテいるエイジを慰めに行った。




本当にタクは気がきくなあ。




皆本当に良い人だった。




蓮やゴウだって愛想はあんま良くないケド、いつも優しく声をかけてくれた。




このまま皆とずっと一緒に居たいって言ったら言ったら皆どんな顔するかなあ?
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