白龍
ドキッ




そんなこと言われたのは初めてだから、無性に嬉しかった。




昔の私は守られる側じゃなく守る側の人間だったから、こんな風に守られるのは慣れてないケド




守られるのも案外良いもんだなとか思っちゃった。




「お前らがそんなに溺愛するお姫様なら尚更欲しなってきた。」




「話聞いてたか?舞は渡さねえ。」




「俺らが大人しく約束を守る様に見えるか?」




「フッ、上等。」




そして蓮の『やれ』という合図で一斉に白龍が紫虎に向かって行った。




私もその戦いをずっと見てようと思ったのに、運転手の人に車のカーテンを閉められた。




「総長との約束ですから・・・」




「え~良いじゃんちょっとぐらい!!」
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