白龍
帰り際、クルッと紫虎の総長が私の方に体を向け、




「俺は紫虎総長佐々木仁（ササキジン）や。




よろしくな舞ちゃん。」




そう一言いってまた私たちに背を向けて帰って行った。




良かった、一件落着したんだ。と思ってた私は大切なことを忘れていた。




「お前、俺との約束覚えてっか？」




後から、この世のものとは思えない程の低い声で蓮が問いかけてきた。




「え？約束～？」




私は絶対に最後までしらを通し切ろうと思い、何のことか分かんないフリをした。




「お前シバクぞ？」




「ひやああああ！！」




そう言って私は必死に蓮から逃げた。




結局捕まって、一時間の説教を受けたけど・・・・




でもホントに今日は、




蓮にはドキドキさせられっぱなしだった。




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