白龍
「なんでお前はそんなに直樹さんを嫌ってんだ?」




蓮がちょっと顔を引きつりながら聞いてきた。




「は?なんで嫌ってんのか?




そんなの嫌ってない方がどうかしてる。




今までアイツが私にどんな試練を与えてきたことか!!」




「試練?」




「そう、今までアイツは『絶対舞を龍次より強い女にする!!』とか言って





7歳の私を不良の溜まり場に放り込んだり、




9歳の時、海のめちゃくちゃ深いところに急に放り込んだり、




6歳の時、動物園のライオンが飼育されてるとこにロープで括りつけてきたり。




言い出したらもう止まんない!!」




「す、すげえな直樹さん。」




目を見開いて驚いてる蓮。





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