白龍

トラウマ

私たちは雷冠の近くに止めてあった蓮のバイクに乗って白龍の倉庫へと帰った。




「お帰り舞ちゃん。」




倉庫のドアを開けたらタクが私を迎えてくれた。




「ただいま。




ゴメンね心配掛けて。」




「もうホントだよ~、




蓮なんて全く状況教えずに電話切っちゃうんだもん。」




タクはそう言って蓮を睨む。




「仕方ねえだろ。




このバカがのこのこと雷冠なんかに捕まるからよ。」




「ば、バカって彼女に向かってそれは酷くない!?」




私がそう言うと蓮ではなくタクが反応した。




「彼女!?」




あ、まだタクは知らなかったんだ。
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