ストロベリーよりも甘い恋

結局、私は、人ごみを掻き分けて、自分の机が触れる程度に来た。
「あの！荷物置いてもいいですか！！」
私の席に座っている綺麗な子に言った。
けど・・・。
「はぁ！？何で？確かにココ、あんたの席だけど、夕君の隣は、あたしって決まってるから。だから、授業まではココ、使ったらダメなわけ？そんな事も知らなかったの？？」
って。
私の勇気は虚しく散った。
そしたら、近くにいたすごく化粧をした子が言った。
「でもさぁ、この子がココに来たのって初めてじゃない？結構勇気だしたねぇ。ハハハ。無駄だったけどね。」
うっ！
グサッとくる一言ですなぁ・・・。
そしたら、香水の匂いがキツイ子が言った。
「いや、もしかして、うちらみたいなぁ、夕君ファンクラブの輪に入りたいんじゃない？」
そしたら、露骨に顔を歪めた仁田君がいたのを見たのは気のせいだろうか・・・？
ってか・・・。
ゆ、夕君ファンクラブの輪ぁ？？
何だそれ・・・？
「へぇ、そぉなの？」
私の席に座ってる子が聞いてきた。
「え・・・。や・・・。あの・・・。ってか・・・・。」
もう、ズバッといってやる！！
「夕君ファンクラブの輪って何ですか？？」