眼鏡ッ仔と女装王子☆


麗夜の突然の電話で決意は固まり…
10月1日、冷華と同じ学校に行く。


「カツラよーし!メイクよし!スカートよしッ!!気合いよーしッ!!!」


姿見の前で、今までに無いぐらい念入りに格好をチェックした。


この日の為に、メイクさんからメイクを習い必死に練習した。メイク道具まで貰ったし


「待ってろよ!冷華!!」


気合い十分に家を出て行った、はずだった…




学校に着いたら、誰一人生徒が見当たらない


「あれ?麗夜が言ってた時間にちゃんと来たのに…」


不安でキョロキョロしていると、突然背後から声を掛けられた


「東雲 明日歌サン?僕が案内するよ」


「ありがとうござ…」


聞き覚えのある声…って思ったら、怒りを全身からかもし出した麗夜だった


「フフフ…僕さスッピンにしろってちゃーんと言ったよね?何でKareiの格好なのかな?」


怖い…
口しか笑って無い…


「まぁ、どーせこうなると思ったからムリヤリ生徒会の権力遣ったけどさ…。」


「俺は、俺のやり方でやり「だから困るって言ったよね?
てか、そんな事なんかどーでも良んだよ!
もうホームルーム始まるから、さっさとトイレで着替えて来いよ!!クソガキ」


と言って麗夜は大きな紙袋を乱暴に押し付けてきた…


いつぶりだろう、麗夜を本気で怒らせたのは…



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