眼鏡ッ仔と女装王子☆

*行動



家に帰ると三神サンが居た。


「お帰りなさい
勝手に上がっちゃってごめんね?」

久しぶりの三神さんに不思議な安心を感じる

「お久しぶりです。そんな事無いですよ!三神サンならいつでも歓迎です」


三神サンは両親から合鍵を預かっているから、手の空いた時に家事の手伝いをしてくれたり麗夜の迎えに来てくれたりする。

「ありがとう
てか…冷華ちゃんたら!いつまでそんな下手くそな変装続けるの?もう明日歌くんにはバレちゃったんでしょ?」


下手くそな変装って…
別に変装してる訳じゃないんだけどな…


「変装じゃ無いですよ?ただ、ちょっと…」


三神サンは言葉に詰まる私を見つめ優しく言った

「恐いんじゃない?自分に向けられる視線や感情が」


「…」


私は恐いのかな?
自分の事なのに自分が1番分からない…


「昔の格好たまにはしてみたら?気分転換にもなるよ」


ふわっと笑う三神サンにいつも心が軽くなる


だから…思わず今日の昼休みの出来事を伝えていた



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