眼鏡ッ仔と女装王子☆


「れー!」


改札を抜けると女の子に囲まれていた雷くんが私に手を振る


そうだ…
普段 麗夜や明日歌でいっぱいいっぱいだから気付かなかったけど雷くんもそーとうモテるんだった…


私が改札を抜けるのと雷くんが女の子達をかき分けるのは同じぐらいだった…


「疲れた?」


「ちょっとね…」


「じゃあ早く帰ろ」


「うん」


少し女の子達の視線が痛かったけど…


女の子達に私が見えない様に雷くんは壁になってくれた


「ありがとう」


「ん?なにが??」


「…何でもない」


雷くんの自然な優しさが居心地良い…



< 37 / 46 >

この作品をシェア

pagetop