眼鏡ッ仔と女装王子☆


「どーにか間に合ったな!」

5分前には駅に着いた。


「あっ!!!!」


そこで私は重大な過ちに気が付いた。


「カツラと眼鏡…」


そう…慌て過ぎた結果、必需品のカツラと眼鏡を掛け忘れてしまった。

しかも雷くんちに居る間はずっとしてなかったから余計に忘れたんだ…


「れーは素顔が1番だよ?」


雷くんはそう言ってクシャと笑ってくれたけど…今回ばかりはホッと出来ない。


カツラと眼鏡が無ければ不安で押し潰されてしまいそうになる…


私にとってカツラと眼鏡は弱い心と過去を見えなくしてくれる鎧(よろい)なんだ…



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