姫様にkiss
姫様の生活
「起きてください、姫様!」
「……後ちょっと…」
「姫様、学校に遅れてしまわれます!」
「……るさぃなぁ…」
起きればいいんでしょ?
起きれば。
眠い目を擦りながら、天蓋型のベッドから降りる。
すると、自動的にスリッパが足元に揃えられ、学校の制服が横に置かれる。
「ふわぁ〜…」
下へと降りれば、立派な朝食が並べられて、執事やメイドが「おはようございます。姫様。」と頭を下げている。
朝食を食べれば、ドライバーが車で学校まで送ってくれる。
何一つ不自由のない生活。
これがあたし、
彩城優姫[サイシロ ユウキ]の日々の生活パターン。