姫様にkiss

姫様の休日




 * * *





「姫〜お願いっ!」
「そう言われても…」



今日は日曜日。



久しぶりにゆっくり休める日………だと思ったのに…



あたしの睡眠は、低血圧でとびきり朝の苦手なあたしにとっては、とても心地良い目覚めとは思えない声で邪魔されてしまった。





「ね?行ったことないんだもん!行こうよ〜」



だから可愛くお願いされても…



「私達、親友でしょ?親友の恋、応援してよ〜」



応援してあげたいのは山々なんだけど…



「何でだめなの?」
「そ、それは…」



まず、第一にお母さんが許してくれないだろうし。



佳斗君と美咲の間にあたし一人、入るっていうのは、ちょっと疎外感に苛まれそうだし…



何しろ場所が……





ね?








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