姫様にkiss



連れないなぁと言いながら、女達は何処かに行った。



っていうか朔真……



言わなくても分かるぐらいにどす黒いオーラが出てる気がするんだけど…



あたしの気のせい……?





「…ストーカーごっこでもしてんの?」
「へ?し、してない…!!」



慌てて否定すると、朔真はそのまま無言でまた歩きだした。



怒ってる……よね…?




そっと朔真の右手をギュッと握った。



朔真はチラッとだけこちらを見て、手をスッと抜いた。



「朔…真…」
「何のつもり?」
「えっ…」
「何のつもりかって聞いてんの。」



何のつもりって言われても…



あたしから手を繋いだらいけない?



触れたいって思っちゃいけないの?









< 116 / 266 >

この作品をシェア

pagetop