姫様にkiss



「ゃ…んん……」



朔真の顔が急に近づいて、唇が重なった。





「…ちゃんと勉強する?」
「し、ます…」



朔真の大きな手があたしの頭を撫でる。




「…良い子だね。……ちゃんと出来たらご褒美を差し上げますよ。」



そう言ってまた、意地悪そうに微笑んだ。










 * * *





「…終わったぁ〜!!」
「お疲れ様です、姫様。」



「どうぞ」と言って、綺麗な洋風のカップが差し出された。



「ありがと…」
「いえ、これくらいのことは当然ですから。」



紅茶を口に含むと、甘い桃の香りが漂った。



「美味しい」と呟くと、朔真は嬉しそうに笑った。





「ひっ……さ、朔真…?」









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