姫様にkiss
「美味しかったぁ〜…」
夕飯も食べ終わり、一段落した頃。
「そういえば泊まる部屋の割り振りなんだけど…」
と、美咲が口を開いた。
そうだった。
確か泊まるのは美咲の家の別荘で…
部屋数が足りないんだっけ?
家族が3人しかいないから(うちもだけど…)、部屋が2つしかないって。
「普通に考えれば…」
あたし、美咲ペアと朔真、佳斗君ペアだよね。
男女で同じ部屋なんてあり得ないし…
「じゃあ決定♪この後は各自で部屋に戻ってお風呂ねー」
あたしが一人、考えていた時に部屋の割り振りが決まったらしい。
まぁ、美咲とだろうし…
「ねぇ、美咲。部屋どこにあるの?」
「んーっと、玄関から真っ直ぐ行った廊下の右だよ。」
「分かった。」
何の疑いもなしに部屋へと入った。
入ったのは良かったのだが……