姫様にkiss



「何であんたがここにいるのよ…!」
「何でって…俺の部屋だし。」



???



ここが違うとしたら…



もう一つ奥の部屋か。





「失礼しましたぁ。」



そう思い、部屋を出て行こうとした時だった。



「ひゃっ…」



体が傾いて、後ろに転んだ。



だけど、転んだはずなのに痛くなくて、むしろ心地良い感触に抱きしめられていた。



そのまま床に倒されて、ひんやりとした床の冷たさが背中を通して伝わってくる。



真上には



いつものように怪しげに笑っている朔真が覆いかぶさっていた。



「ちょっ…ちょっと…?!」
「このまま……抱きたい。」
「は…な、何言ってんの…?!絶対…だめだって……!佳斗君が来ちゃうよ…」
「大丈夫。鍵閉めたから。」



そういう問題じゃなくて…!!



ま、まだ心の準備が…



それにこんなに部屋明るかったら……



み、見えちゃうから…!!!







< 121 / 266 >

この作品をシェア

pagetop