姫様にkiss
もう一度、鏡を見る。
「やっぱり…」
胸元に光る
……銀のネックレス。
あたしのじゃ…ない。
「…まだ?」
「ちょっ、ちょっと待って…!」
朔真の声でハッと素に戻る。
大急ぎで慌てて着替えた。
着替え終わって、じっくり見てみても、ネックレスはやっぱりあたしのものじゃなかった。
銀色のプレートのシンプルなもの。
キラキラと光るピンクの石が一つだけ付いていて、高級そうに見えた。
ん?
裏に何か書いてある…
「I give me to you forever.……気に入ってくれた?」
やっぱり朔真か…
気に入ったも何も、こんなクサイ台詞、自分で言ってて恥ずかしくないのかな。