姫様にkiss



もう一度、鏡を見る。



「やっぱり…」



胸元に光る



……銀のネックレス。



あたしのじゃ…ない。





「…まだ?」
「ちょっ、ちょっと待って…!」



朔真の声でハッと素に戻る。



大急ぎで慌てて着替えた。




着替え終わって、じっくり見てみても、ネックレスはやっぱりあたしのものじゃなかった。



銀色のプレートのシンプルなもの。



キラキラと光るピンクの石が一つだけ付いていて、高級そうに見えた。



ん?



裏に何か書いてある…






「I give me to you forever.……気に入ってくれた?」



やっぱり朔真か…



気に入ったも何も、こんなクサイ台詞、自分で言ってて恥ずかしくないのかな。








< 127 / 266 >

この作品をシェア

pagetop