姫様にkiss
何故かあたしは今、またもやベッドの上に押し倒されている。
しかも朔真の極上のスマイル付きで。
「…姫様、ご褒美は何がよろしいですか?」
いや…
何って言われても…
「10……9……8…」
「ちょっ、ちょっと待って…!!」
「何ですか?姫様。」
「ご褒美って言われても……そんな急に…」
戸惑ったようにそう答えた。
「…そう、ですね。仕方ありません。」
良かったぁ…
ひとまず、ホッと胸を撫で下ろす。
「…私が勝手にご褒美を差し上げることにいたします。」
「へ…?」
キョトンとするあたしに朔真はフッと笑った。
「私が最高級の甘い時間を差し上げますよ。」