姫様にkiss



朔真にはその当時、付き合っていた彼女がいた。



朔真は好きだったけど、その彼女には問題があった。



それは…



彼女が浮気症だということ。



彼女は決して朔真が好きで付き合っていた訳じゃないこと。



朔真はこんなことなら…と、別れてほしいと頼んだらしい。



それでも彼女はその度に、泣いて治すからとせがむのだそうだ。



結局、朔真はそれを繰り返すうちに冷めていった。



(あぁ…女は皆こんなものなんだ)



「その頃は、誰も信じられなかったし、信じたいとも思わなかった。」



そして朔真は思った。



俺もこいつのように生きてみたら、どうなるのだろう?









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