姫様にkiss



「姫様、目を閉じて下さい。」
「えっ、いや…」



まだ良いなんて言ってないんだけど…



「早く。」



ちょっと苛立ちのこもった声に急かされて、言われるがままに目を閉じる。



チュッ──







「へ…」



額に柔らかい感触を感じた。



と同時に、頬が熱を帯びた。



「私からの細やかなご褒美でございます。」
「…ッ////……へ、変態っ…!!!」
「男は皆、変態ですよ?……それに、このくらいのことで変態って言ってたら……この先どうすんの?」
「ば、馬鹿…!」
「光栄でございます。」



う"…



何でそうなるのよ…!!



力強く朔真の胸を必死で押し返すものの、びくともしないで、余裕の笑みを浮かべている。



これでも合気道やってるのに……



何で動かないわけ?!







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