姫様にkiss
…なんて心の中では言っていたものの
「…馬鹿」
ちゃっかり、コーラを買ってしまった。
いや、別にこれは…
そ、そうだ。あたしが2本飲もうと思っただけで…
決して朔真の分なんかじゃないぞ…!
でもコーラ嫌いなんだよな…
なんて心に言い訳をしながら、元来た道を戻ると、綺麗な海岸線がパッと目に入った。
自販機のある場所が高台だからなのか、海岸線がより綺麗に見える。
陽の光に反射してとても綺麗…
思わず見惚れて、しばらくその場所で眺めていた。
「…だよな〜」
「ハハッ。馬鹿じゃねぇの?そいつ。」
「おっ。こんな所に可愛い女の子発見♪」
後ろから来たのは、どう見てもチャラい男達だった。