姫様にkiss




「あらあら。これ全部優姫がやってくれたの?」
「うん。」
「嬉しいわ〜」
「覚えていてくれたのか。ありがとう優姫。」



エヘヘ



やっぱり誰かに誉められるのは、嬉しい。



誰かに喜んでもらえるのも嬉しい。



本当、やって良かった…



「朔真君も手伝ってくれたのね?ありがとう。」
「いえ、奥様とご主人様のご結婚記念日をお祝い出来ること、とても嬉しく思っております。」
「そうかしら?オホホ」
「お母さん、お父さん。あたし…ケーキ作ったの。ほとんど朔真に教えてもらったから、味は平気だと思うんだけど……食べてくれる?」
「ゆ…優姫ぃ〜!!」
「わっ…ちょっとお父さん…?!」
「お父さんは嬉しいぞー!!優姫が私の為にケーキを作ってくれたなんて…」
「あなた、泣かないで。はい。あーん♪」
「ん…美味しい!」



よ、良かったぁ…



正直あんまり自信はなかったんだけど…



お父さんの笑顔を見たら、安心した。



本当良かった。








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