姫様にkiss
姫様の悩み



 * * *





「それでは姫様、いってらっしゃいませ。」



良いんだけど…



別に学校まで送ってくれるのは有難いんだけど…





「きゃ〜朔真様よ!」
「本当だわ!」
「朔真様〜♪」



薄々感づいてたけどね



やっぱりそうじゃないかな〜って思ってたけどね





朔真が来ると、女子がうるさいんだよ!



「はぁ〜…朝から疲れる。」
「どうした?姫ちゃん元気ないじゃん。何なら俺が相談にのってあげ…」
「結構だ。…それにしても、凄い人気だな。」



執事に対して様付けとは…



気持ちが理解出来ない。




「あいつ…姫の執事?」
「え?あー…そう。」
「へぇ…」
「何その意味深な笑い。」
「いや、気にすんな。さ〜て授業授業!」



前から理解出来ない奴だったけど



つうか、理解したくもなかったんだけど





今日は益々、理解出来ない。








< 160 / 266 >

この作品をシェア

pagetop