姫様にkiss



「ハァ…ハァ……」



つ、着いた…



浴衣が崩れるのも気にせず、家へと走った。



早く朔真の顔が見たい



その一心で。







「さ…朔真…っ!!」
「…姫?どうした?友達と祭り行っ…」
「ごめん…嘘ついた。」



朔真に怒られるの覚悟で、そう言って顔をあげると、朔真は笑っていた。



な、何で…?!



ここ…怒るところだよね?!



怒らなくても、せめて呆れるとか…



何で笑顔…?!




「祭り、行くか。」
「え?」
「せっかく浴衣着てるんだし。どうやら……何も食べてないみたいだし?」



そ、そういえば…



急いで走って来たから、何にも食べてない…



っていうか、これじゃ祭り行った意味ないじゃん!







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