姫様にkiss
「お願いします。」
「…お願いします。」
そして数分後──
「ありがとうございました。」
まず第一試合は勝利、っと。
まぁ、こんな試合で負けてるようじゃ、全国ランク1位の名が廃るけどね。
一番強い冴垣だって、全国の試合では会ったことないし。
「先輩、さすがです!」
「お前次だろ?頑張れよ。」
「は、はい…!」
何故か頬を染めて走って行った。
なんだあいつ…?
「姫、だめじゃん。もっと女の子らしくしないと。」
「う、うるさいな…っ!」
剣道の試合に可愛いらしさなんていらないんだ!
勝てばいいんだ。勝てば…
「まぁ、頑張ってる姫も嫌いじゃないけど?」
「ひ、冷やかしなら帰れ…!この馬鹿朔真…っ!!!」
「はいはい。」