姫様にkiss



 * * *





「…ありがとうございました。」



試合が終わった。



結果は……





「姫、すごいよ!」
「さすがです!先輩」



もちろん勝った。



っていうかこんなところで負けちゃ、まずいんだけどね…



まぁとにかく、一安心だな。



「ぼ、僕は負けたなんて認めませんから…!大体、全国の人を出すこと自体…」
「何かおっしゃりましたか?こっちは必死でやってんだよ!!それが悪いのか?!」
「く…っ!」



冴垣は悔しそうに、俯いた。



「何でそんなに必死になるんだ…?たかが練習試合じゃないか…!!」
「たかが練習試合?この試合はあたし達のプライドなんです。それを貶す資格が……貴方にありますか?」
「くそ…っ!!覚えとけよ!」



冴垣は武道館から走り去って行った。








< 206 / 266 >

この作品をシェア

pagetop