姫様にkiss
姫様の不安
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1 彩城優姫 496
2 高鳴棟 483
3
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「…さすが姫。」
今あたしが立っているのは、電光掲示板の前。
3日前に行われたテストの結果が映し出されている。
「♪〜」
「姫が鼻歌とか…気持ち悪いよ。」
今は何を言われても許せる自信がある。
だって…
やっと1位に返り咲いたんだよ?!
どれだけ勉強したことか…
美咲の呆れ返った顔をよそに、あたしはルンルン気分で、席に着いた。
「本当、負けず嫌いだよね〜」
「まぁね。」
昔からそういう教育を受けてきたし。
少しでも、お母さんやお父さんを喜ばせてあげたいから。