姫様にkiss
その手に握られていたのは
銀色に光る鍵だった。
「なんで持ってんのよ?!」
「ん〜マジック?」
そんなことを真面目な顔して言ってのける。
「真面目に答えて。」
「俺はいつでも真面目だよ?」
どこが?
どう見てもそうは見えないけど。
「姫が学校に行ってる間に作っておいた。」
「ッ…?!それって犯罪でしょ?!」
「まぁね。」
“まぁね。”じゃない…!!
朔真はそんなこと気にする様子もなく、あたしの横に腰掛けた。
「だって姫、部屋に入れさせてくれないじゃん。」
や…そうだけど……
っていうか、入れる義務ないし…!!
なんでそんな入れてもらうのが当たり前みたいな顔してんのよ?!