姫様にkiss
「女の子……だよね?」
「違います。」
あ…やっぱり;
違いますよね…
ジロッと、あたしを睨んでくる。
怒らせちゃった…?
怖いんですけどー!!
あたしは睨まれて、苦笑いを返すしかなかった。
「僕は正真正銘の男です。それよりも、凰様が遅れてしまい申し訳ございません。
僕は、凰様の第一執事をさせていただいております、篠原と申します。どうぞよろしくお願いします。」
「ど、どうも…」
口調は丁寧なんだけど……目が怖いです〜!!
しかも執事さんって…
あたしものすごい勘違い…
っていうか…
縁談の相手の人、凰さんって言うんだ…
お母さんの話なんかろくに聞かないで、今日を迎えちゃったからな。
知らなくて当然なんだけど。