姫様にkiss
でもさ?
相手も嫌がってるなら、無理して縁談することないよね?
なんかすごい良い解決法見つけちゃったかも。
「ですが、彩城様のお写真をお見せしたところ、とても気に入られておられたご様子でしたので、もう少しで来られると思います。」
げっ…
何で気に入っちゃうのよ〜!!!
やっぱりちゃんと断るしかない…か。
さっきとは打って変わって、ニコニコしている篠原君にまたもやあたしは苦笑いを返した。
あたしはもう一口だけジュースを口に含むと、篠原君から視線を反らすようにして、下に俯いた。