姫様にkiss
「…優姫。」
優しそうで低い声が、腰に響く。
この声…
優姫、って呼ぶ感じ…
「えっ……」
「私、凰朔真[オオトリ サクマ]と申します。お断りになられるのですか?それは残念ですね。」
えっと…
これは夢?
もしくは……
「えっと貴方……さ、…」
“朔真…?”
そう言いかけたあたしの口を塞いだもの。
「んン…ひゃぁ……」
温かい唇があたしの口を塞ぐ。
その甘さに段々と酔いしれていく。
目の前のこの人に、言いたいことはたくさんあるのに
息を取り入れることさえも許してもらえない。
唇の間から漏れる甘い吐息さえ、彼の舌によって奪われていく。