姫様にkiss



「さ…朔真…っ!!」
「ん?何?」



ん?何?…じゃない…っ!!!



今までどこにいたの?



何で急に辞めたの?



凰って…しかも縁談相手ってどういうこと?



何で嘘ついてたの?





今まで蓄めていた全ての質問を、一気に聞いたあたしはハァハァと息を乱していた。




「どれだけ寂しかったと思ってんのよ……」
「寂しかったんだ?」
「当たり前じゃない…っ」
「ごめん。今、話してあげたいけど……時間がないんだ!」



「は…?!」



そう叫んだ頃にはもう遅かった。



いつかにされたようなお姫様抱っこで、レストランの外に停めてあった車に乗せられる。





「ちょっと?!何処行くのよ?!」
「何処って………教会。」



教会ね。



………教会ぃ…?!!









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