姫様にkiss
「出て行ってよ…!」
「えー…別にいいじゃん、下着姿くらい。俺と姫の仲なんだし?」
どんな仲だよ?!
「来ないで!」
そう言っているのに、朔真との距離はジリジリと縮まっていく。
手を伸ばせば触れられそうなくらい近くに朔真がいる。
「ち、近…「し。静かに。」
「え?」
「1分以内に制服着て。」
「え…ちょっ…!」
朔真はそうとだけ言うと、あたしとは正反対の方向を向いた。
一応……
気遣ってくれてるのかな…?
あたしはパジャマを握っていた手を離すと、制服のブラウスを羽織った。
そして1分後──
「着…着替えたよ…?」