姫様にkiss
「姫、おはよー♪」
「おは。」
「ん?何か元気ない?」
朝から着替えを覗かれた、……なんて言えずに、はにかみ笑いで誤魔化す。
「まぁ、何もないならいいんだけどねっ。」
「姫…!!!」
うるさ…
美咲が可愛いスマイルを浮かべてあたしが和んでいる最中に来た、うるさい奴。
さも当たり前かのように、あたしと美咲の間に割り込む。
「…光。うるさい。」
「ごめ……ってえぇ!!それどころじゃなくて…」
いつもうるさいけど…
今日は一段とうるさい。
鼓膜がジンジンしてきた…
そんなことはお構い無しに、光は声を荒げたまま話を続ける。