姫様にkiss



「姫先輩、もっと締めちゃってくださいよ。」
「や…そういう訳には…」
「でも、こいつ、先輩に特訓されたくせに、また今月もビリですよ。」
「幸太郎君…?」
「いゃ…そのぉ……ご、ごめんなさいっ……!」
「許さんっ!今日は特訓だぁ!!!」
「ひいぃぃ…(泣)」



という訳で夜まで武道館で特訓。





「お前…一回もあたしからとれないって……」
「ご、ごめんなさい…」



別に怒ってるわけじゃなくて…



あまりの弱さに呆れてるって言うか……



「はぁ…いいよ。今日はもう終わり。帰ろ。」
「はい…!」



他の部員はとっくのとうに帰っていて、二人で門まで行くと、見慣れた車が一台停まっていた。






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