姫様にkiss
姫様の試練
「ば…バイト……?!」
「お願いっ…!!!」
昼休み。
優雅にティータイム、……とはいかなくなった。
「なんでいきなり…」
「だってぇ…」
どうやら美咲が偶然行ったカフェに、ものすごくタイプの彼がいたらしく…
「ね、姫!お願い!!!」
近づく為に、バイトをしたいと言うのだ。
クラス中の皆が注目している中、あたしの前で頭を下げる。
視線が痛い………痛すぎるっ……!
「ちょっ…分かったから…!!」
「本当?!ありがとー姫!愛してる♪」
弾みで言ってしまったものの、キラキラと瞳を輝かす美咲にダメとは言えず…
「お…お母さん……」
こうしてお母さんにバイトの許しを請っているのだ。