姫様にkiss
「そうね。朔真君が着いて行ってくれるなら安心だし。よろしくお願いしますね?」
「かしこまりました。奥様。」
なんか…
ものすごく面倒なことになってる気が……
「…楽しみだね、姫ちゃん。」
確実に面倒な方向に向かってるわ。絶対。
「いいじゃない。朔真さんが一緒なら私も心強いもん。」
全然心強くなんかない…!!
「早速、今日の放課後出発ね♪」
なんか一波乱ありそうな予感……
「「よ、よろしくお願いしますっ……!」」
「はい。じゃあ、今日から頑張ってくださいね。」
あたし達が働くカフェ“ラ・メープル”は、駅前にある小さなカフェだった。
あたし達は制服の上からエプロンを羽織って、店長の後を追った。