姫様にkiss

「姫が好きな奴って誰？」
「そ…それは……」



今さらいないなんて言えない…！！



でも誰か好きな人いるわけじゃないし……



どうしよう…？！





「あぁ〜そっか。恥ずかしくて言えないんだ？」
「そ、そう…！！」



「姫。……嘘つくの下手だよね。」
「う、嘘じゃないし！」
「ハイハイ。」



全然信じてないどころか、鼻で笑われる始末。



でも良かった。



朔真がまた、話してくれる。



なんで告白されたことでそんなに怒るのか分かんないけど…



朔真と話せなくなることだけは嫌だから。





「…姫がにやけてる。」
「にやけてなーい…！！」
「じゃあ、そういうことにしておくよ。」
「ｷｬｯ…！」



あたしが後ろから抱きしめていたはずなのに、今は、朔真の腕の中にいる。



「ちょっ…朔真…？！」
「俺ってさ、結構嫉妬深いの。」
「は？」
「それと。…今度、姫から抱きついてきたら問答無用で襲うから。」
「は？！」
「ほら帰るよ。」
「え？ちょっと待ってよ…！」




……相変わらず意味分かんないけど。