姫様にkiss
パンッパンッ──!
クラッカーの音…
「いや〜おめでとう!!!」
「よ、佳斗君…?!それに美咲まで…」
「作戦大成功だね、朔真君。」
「ご協力いただきありがとうございました。」
「ど…どういうこと…?!」
目の前にはニコニコした佳斗君と美咲、それからニヤリと笑った朔真の姿。
作戦とか
大成功とか
何のこと…?!
「姫がなかなか本当のことを言わないから、協力してあげたの。」
「じ、じゃあ朔真も…」
「もちろん知ってる。」
ってことは……
見事に騙されたってこと…?!
「ひどい…!」
「ひどいじゃないでしょ?なかなか素直にならないから、こっちは大変だったんだからね!」
そ…それは……
ちょっと迷惑かけたかな?って思うけど…
「まぁ、良かったんじゃない?めでたくカップル誕生なわけだし。今日のところは二人きりにしてあげようよ。」
「う、うん////」
なんていう、佳斗君のいらない気遣いのせいで部屋にはまたまた二人きり。
しかも、朔真はニヤリと笑ってるし…
あたしどうなっちゃうの…?!